しどけ梨太郎

ヤンヤン 夏の想い出のしどけ梨太郎のレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
5.0
普通に生きていたら真実の半分しか見ることができないことをヤンヤンに指摘させたうえで、映画(と写真)こそ真実の全てを見せてくれるものだということを、鏡や窓の反射を利用して「後ろ側」を見せる演出で示している。そうやって現実の真実をズバッと描き出した後に、お姉ちゃんに「現実よりも夢の方が良い」と言わせることで、その主張を強くさせているような気がした。

また、人間は過去と現在と未来が同時であるような存在であるということを三世代(父、姉、ヤンヤン)の恋物語(?)を同時進行で描くことで、見事に示していた。