Nella

シン・シティのNellaのネタバレレビュー・内容・結末

シン・シティ(2005年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画に登場するバーを表参道にオープンする、みたいなキャンペーンをやったりしてたので、「なんかお洒落ぶってスカした映画だな」と思って劇場に行かなかったんですよね…。凄い後悔。

モノクロ画面に一箇所だけ色を付けるという手法で原作の世界観を表現しているのも素晴らしいんだけど、好みの女性を食べずにいられない、原作ではガタイのいいカニバリスト・ケヴィンを少年のようなイライジャ・ウッドにやらせたのがもう本当、素晴らしいと思うんですよね…! 私の性癖どストライクなキャラで、勝手にイライジャケヴィンのTシャツを作って着たりしてました。俊敏な獣っぽい所と枢機卿とのBLな雰囲気がたまらんよね(ちな枢機卿は原作者フランク・ミラーのカメオ)。

物知らずな自分が悪いんだけど、こんなに原作も映画もオタク心に突き刺さる作品だって知ってたら、劇場も行ったのに。こう言っては何だがよくわからんお洒落キャンペーンが逆に仇になったと思う。まあその、オタクなんてダサい客に大勢つめかけられるとイメージダウンになって迷惑だ、という気持ちはわかります。確かにオタク媚びで非常にダサくなってしまったコンテンツってあるし。
でもこの作品の客層って明らかオタクだと思う。アメコミ自体元々オタク向けな訳だし。

ロバート・ロドリゲスの名前はこの時覚えて、以来好きな監督の一人になった。この人の映画で面白くないと思ったのは今のところ「プラネット・テラー」ぐらいです。戯画的な暴力の描き方がほんと天才だと思う。
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