わちゃわちゃガチャガチャ、それでいてスタイリッシュ!
取りこぼしてたセドリック・クラピッシュ監督“青春三部作”の真ん中を鑑賞。
前作から5年後を描いた今作、復習する程の情熱は無く、エイヤ!で鑑賞するも難なくセドリックワールドに引きずり込まれた。
そうそう、コレコレ、私の中でロマン・デュリスはやっぱり今作のイメージが強い。
頼りなげでピリッとしなくて、でもある意味とんでもなくピュア。優男でもある。
今作では、すっぽんぽんで夜のパリの街を疾走してたけど全く違和感も無ければ驚きもない。笑
タイトルの意味がわかって、なるほど。
やってる事は自由過ぎるし節操もないけど、なぜか納得させられる。
この時期ならではの若者の等身大の姿とも。(極端でフランス的でもあるけれど)
恋愛観も結婚観も違うけど、ただ一人の人に巡り会う意味では万国共通だし。
なんと言っても音楽がイイ。ロケーションもイイ。お洒落ショットにはうっとり。
ダンス好き監督ならではのバレエのシーンにはワクワクした。
オドレイ・トトゥの不思議ちゃんぶりもセシル・ドゥ・フランスの男前レズビアンぶりも楽しい。けどやっぱりケリー・ライリーのアンニュイさがめちゃくちゃ魅力的だった。
何はともあれ、今作でも監督のセンスが光ってる。
エンドロールでは、不覚にもしっとり良い映画を観た気にさせられた。