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ポー川のひかりのbirichinaのレビュー・感想・評価

ポー川のひかり(2006年製作の映画)
3.5
「読書より友人とお茶する時間のほうが貴重」には賛成^ - ^

冒頭は原題「Cento chiodi(百本の釘)」にふさわしいサスペンス調。でも20分もすると邦題がぴったりくるオルミ監督らしい人間ドラマに様変わり。
とはいえ、「宗教によって世界が救われたことは一度もない」など挑発的なセリフも多く、カトリックが多いイタリアでは過激に思われたのでは?

図書館の古書が床に釘づけされたセンセーショナルなシーンは、コソボ紛争で爆破された図書館で地べたに死体と本が散乱している映像(写真かも?)を見たあとで、自宅の壁付け本棚に並んでいるたくさんの本が磔刑にされているように感じられたのが始まりだそう。(イタリア版DVD特典映像 監督インタビューより)。
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