世の中から疎外された二人が知った
“はじめての愛”
巨匠イ・チャンドン監督の極限の純愛物語
轢き逃げの刑期を終え出所したジョンドゥ（ソル・ギョング）
家族から厄介者扱いされている
被害者の家を訪ね重度の脳性麻痺のコンジュ（ムン・ソリ）と出逢う
コンジュの家族はコンジュだけを残し、障がい者用の広い家に引っ越してしまう、、、
『ペパーミント・キャンディー』の
ソル・ギョング＆ムン・ソリの共演再び
劇中に説明はないが、突飛な行動が多く見られ、知的障害か発達障害だろうなという感じで、終始落ち着きのない仕草をするジョンドゥ役のソル・ギョング
重度の脳性麻痺のコンジュを演じるムン・ソリ
ムン・ソリの本来の顔がわからなくなるほどの表情を作り、手足をこわばらせる
凄い、、、圧巻の演技力
障がいがある人の恋と性
コンジュと出逢い、気になったジョンドゥは大きな花束を抱えて会いに行く
そこで想像もつかない行動にでたジョンドゥ
これはあかん、、、最悪だ
後日
「なんで花束をくれたの？」
「わからない」
わからんのかい！！！！
コンジュは韓国語で「姫」という意味
「お姫様」「将軍」と呼び合う仲に
社会から疎外された2人にしかわからない
思い通り動かない手で、口紅を塗りながら涙を流すコンジュ
誰も気持ちを知ろうともしない
〜するわけがない 〜できない
そう思っている
人間なら誰でも愛されたいし欲求はある
同じ時を過ごし
笑い合えた
青い空を見た
一緒に歌を歌った
電車にも乗った
世界が広がった、、、
心のオアシス
きっとこれほどまでに寄り添い、自分の声に耳を傾けてくれる人はジョンドゥが初めてだったんだろう
コンジュの妄想のシーンが愛しく切ない
ジョンドゥはとても危険な人物ではある
しかし彼女の恐れるものを取り払おうとするラスト、、、
それは紛れもない愛
2人の家族や周りの人たちがあまりにも理解がなく身勝手なのが嫌だったな、、、
