Takaku

オアシスのTakakuのネタバレレビュー・内容・結末

オアシス(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

学生時代、キネ旬の編集部の人に勧められ鑑賞後、1ヶ月位映画欲が無くなりました。
それ程衝撃を受け、いつか、いつかは劇場で観たいと想ってた作品です。そんな作品が渋谷吉祥寺 アップリンクで公開してるってんだから行くしかないだろ!!!
この映画、最高で究極の純愛映画です。

世間、家族から疎まれてる2人。
愛情は人一倍、ただ表現の仕方が世間一般とは少しズレてしまってるジョンドゥと、
障害者の為、ラジオと自分の部屋で生きてるコンジュ。

脚本演出俳優、どれを取っても圧巻の一言。

ジョンドゥ…将軍の家族愛の強さを知れば知るほど切なく、兄弟がもっと向き合ってれば、こんな事にはならなかったよな…と。
母親の誕生日会で、父の話をするシーンには涙。きっと父は物事を決め付けず、理由や原因をちゃんと説明してくれる方だったんだろうな。

コンジュは、ラジオの世界しか知らなかったのに、将軍と出会い、世間と触れる事でカラフルな3Dの世界に変化していく。妄想は儚くも美しいイチャンドン節炸裂の名シーン。

家族が少しでも接し方を変えてたら、そもそも兄が事故を起こさなければ…ちゃんと処理していれば……
2人とも、親族の私利私欲に振り回された1番の被害者なんだよな。
強姦未遂ってのも、もしかしたら、、、と色々想像してしまいます。

そんな2人が惹かれ合うのも妙に納得してしまう、言葉では説明出来ない、不思議で魅力ある名作です。
観る人の心を激しく揺さぶる最高で究極の純愛映画です!!
当時の障害に対しての偏見や駅のホーム等々、少しは進歩してるのかな…?
自分も将軍みたいに対応出来るのか…
そもそも世間一般って何?

心をズタズタにされました。

ありがとうイチャンドン。
Takaku

Takaku