ラブストーリーは共感できる”正しい枠”に当てはまる者たちしか描かれないという暗黙のルールがある中、”歪な2人”を描いた作品。
序盤でトリガーになりそうなかなり胸糞悪い場面があり心折れかけたけど、あれも共感クソ食らえな歪要素の一つなのかな。あんな出来事があってもなお関係を築こうとするのは、彼女がどれだけ世界から遮断されて今まで生きてきたのかを顕著に表していると思う。
彼女の妄想場面はまだうまく消化し切れていない…。叶うことのない理想は胸が潰れそうに切なくてたまらないけど、ああやって”正しい姿”を写さなければ美しさを表現できないということなのか、という思いもありモヤモヤ。ポスターも現実ではなく妄想場面が使われている。
現実の2人が良かった。
