ユースケ

13日の金曜日PART3のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

13日の金曜日PART3(1982年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

呪われたキャンプ場クリスタル・レイクを舞台に、怪力無双の殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズが血気盛んな少年少女をバラエティに富んだ殺害方法でぶち殺し、露骨な人体破壊描写を披露するボディカウント(大量殺人)映画シリーズ第3弾は、PART3と3Dをかけたタイトルが示すように、3D効果を意識した演出でジェイソンがひたすら人間を殺すだけの3D映画。
子供の頃にクリスタルレイクでジェイソンに襲われたというファイナルガールのクリス(ダナ・キメル)の取って付けたようなトラウマだけが本作にジェイソンが存在する理由。ごきぶりホイホイに吸い込まれていくゴキブリのように、ジェイソンが潜伏するキャンプ場の納屋に吸い込まれていく被害者たちがどうなったってどうでもいいです。

とにかく、全編にわたって乱発される3D効果を意識した演出がウザい。
目玉に突き刺さる水中銃の矢とか、体を串刺しにする火かき棒とか、頭を押し潰して飛び出す目玉とか、殺害方法に活かすのは当然だと思いますし、ヘビとか、ネズミとか、パンチとか、びっくり系に活かすのも許せますが、ヨーヨーとか、ジャグリングとか、ポップコーンとか、いい加減にして欲しかったです。

みどころは、ジェイソンがお馴染みのホッケーマスクを手に入れるまで素顔をギリギリ映さないカメラワーク、ナタではんぶんこにされた逆立ち大好き少年の断面図をしっかり見せる切株描写、そして、【13日の金曜日】のラストでクリスタルレイクから飛び出す腐ったジェイソン少年にオマージュを捧げたクリスタルレイクから飛び出す彼の母親である腐ったパメラの勇姿。
ホッケーマスクを持ち込んだ功労者であるアフロの少年がドッキリのやりすぎで喉を切り裂かれても信じてもらえない狼少年ネタも要チェックです。

ちなみに、ジェイソンの左手と右足をナイフで突き刺し、後頭部を角材でぶん殴り、車で突撃し、納屋の梁からストンピンを仕掛け、後頭部をスコップでぶん殴って気絶させ、納屋の2階からロープで吊るし、額に斧を叩き込むどっちが襲われているのかわからなくなるファイナルガールのクリスをはじめ、女優の質は上がりましたがオッパイはゼロ。前作も前々作も出すもの出してるのに話になりません。【ゾンビ】と【ゴジラ対メガロ】の記事でご機嫌を取ろうったってそうはいきません。