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哀しき獣のビレッジのレビュー・感想・評価

哀しき獣(2010年製作の映画)
3.7
何とまあ悲しいお話
主人公の心境を想像すると救いが無さすぎて無念としか思えません。
お金がないってこうも人を不幸のどん底に落としてしまうのかと恐ろしいです。
どこの国の映画も貧困層はお金のためなら人殺しも請け負っちゃうってのはありますが、そういう話を韓国に、しかもナホンジン監督に描かせるとこうもバイオレンスで血まみれでズタズタになるかと。
主人公も走る走るMIシリーズのトムクルーズより逃げる逃げる。しかもワンカットが長いので体力すごいなって感じですよ。
武器も包丁一択ってのも清々しいですね。
そして、怖いのがキムユンソク演じるミョン社長ですよ。
一見ただのパワハラ上司かと思いきや、部下と同じ釜の飯も食べるし、我先にと前線に飛び出す超絶有能シリアルキラーで部下が躊躇してる間に自ら走って捕まえて何なら水の中まで追いかけて殺しに行くというとんでも無いモンスターです。
こちらのインパクトが強すぎて主人公も躊躇ないのですが、霞んでしまいました。
キムユンソクは良い人の役が多いのでまさかの徹底した機関車みたいな悪役で笑ってしまいました。
ハジョンウも相当がんばってましたけどね。最後のシーンは救いなのか、はたまた妄想なのか分かりませんね。
韓国、恐ろしい国です。
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