哀しき獣の作品情報・感想・評価・動画配信

「哀しき獣」に投稿された感想・評価

久々にまた鑑賞。
邦題『哀しき獣』。この響きに惹かれて前に観たけど、何回観てもハ ジョンウが哀しい。目がね。くっきり二重の哀しげなつぶらな目、これがいい。
普通のタクシー運転手だったのに、生きたい、生きて妻を探し出すって気持ちが凄い。その気持ちが生き物としての本能に火をつける。
『チェイサー』と同様、走る走る、追いかける追いかける。追いかけるキム ユンソクがほんとに怖い!
牛骨で人殺し。斧も包丁もなんでもござれ。
全体的に暗めの映像に、どす黒くうつる流血。激し過ぎる!
クァク ドウォンとチェ マンシクが出てるのも嬉しい。少しの出演なのにやはり二人共印象に残る。
うーん期待したほどでは無かったかな...
主人公も一般人の割りに強すぎてなんだかなって感じ。
にこ

にこの感想・評価

3.5
なんか話が複雑でよくわからんかった。
とにかくキム・ユンソク強すぎるし、バイオレンス多め。
カーチェイスとどつきあいのシーンはカメラがぐにゃぐにゃ動くから何やってんのかよくわからんかった😓
wada

wadaの感想・評価

3.2
強烈で生々しい暴力描写がとてもいい。アクションの迫力もすごい。ただ少し複雑過ぎて難しかった。
ちゃぱ

ちゃぱの感想・評価

3.5
借金まみれのタクシー運転手
韓国へ出稼ぎに行っている妻から
入金や連絡がなく困っていたところ
殺人請負人から仕事を依頼される。
ただのタクシー運転手が
お金の為に殺人!?という謎の展開ですが、
妻を探して、
殺人もしてお金を得るという
一石二鳥の旅へ。

今知りましたが、
チェイサーでも共演してたんですね、
主人公とミョン社長。

今回キム・ユンソク強すぎて
あの暴力性、目が離せなかった!
韓国語の題は黄海(中国と朝鮮半島の間の海)です。日本に在日の方がいるように、中国にも朝鮮族と呼ばれる人たちがいて、韓国語を喋れたりそうでなかったりするんですが、こうやって今でも密入国の仕組みがあるのかな?と想像させる映画です。
今でもソウルには朝鮮族(朝鮮系中国人)が多く住む地域があったり、何年か前までは朝鮮族の犯罪が問題になったりと、そういった社会背景を踏まえて見ると面白いかもしれません。

ハ・ジョンウがコンビニでソーセージを買うシーンが印象的です。
ヤマト

ヤマトの感想・評価

3.7
アジア映画連続観賞、13作品目はこちらの作品。
《哀しき獣》
【ハ・ジョンウ】演じる朝鮮人族のグナムは生活に追い込まれ、お金のために殺人の依頼を受け、韓国に行くというもの。
またこのミッションの他に韓国へ出稼ぎに行った音信不通の妻を探すという目的もあります。

この作品…。
ストーリー複雑!!
1回流しで観たら、全く整理できず意味のわからないまま終わってしまいました(笑)
そこで続けて2回観賞したら、ようやくストーリーを理解(苦笑)

まずこの作品、作中にも表示されますが、大きく分けて4章に分かれてます。

1、タクシー運転手
2、殺人者
3、朝鮮族
4、黄海

まずは朝鮮人族について、冒頭で説明があります。
中国の東の外れ、北朝鮮とロシアとの国境に隣接する位置にある、朝鮮族自治州。[朝鮮人族]とは韓国系中国人の事で、生計を立てるために、出稼ぎで合法的に又は違法に韓国へ渡っている者がいるというもの。

1章の[タクシー運転手]はグナムの中国での仕事。
まぁ堕落した生活を送ってます。
奥さんに逃げられた?のも自業自得だろとは思いました。

2章の[殺人者]では【キム・ユンソク】演じる朝鮮族自治州の裏社会を牛耳るミョンからの依頼で、『韓国にいるある男(キム・スンヒョン教授)を殺してこい、ついでに妻を探してくれば良いじゃないか』ってなり、報酬は借金の肩代わりをしてくれることから、グナムはその依頼を引き受けて韓国へ行きます。
この殺人ミッションが悲劇の始まりで、しかもかなり複雑な事態に。
てかそもそもミョンがキム・スンヒョン教授を殺しの対象にしたのはなぜ?
またこの章からグナムは探偵なの?ヤクザなの?って思うくらい、探索能力や暴力的、更には逃げる能力が高い男です。
素性がわからない主人公でした。

3章の[朝鮮族]から登場人物、その他の組織も色々と出てきて複雑になってきます。
ミョンの組織、バス会社のテウォン社長
の組織、警察などまぁグナムも色々と追われて逃げる逃げる。
あとはミョンがとにかくヤバい。
気の良さそうなおじさんだったのに鬼神のような表情でバッタバッタ殺していきます。
ここの章をしっかり整理できればラストの章もある程度理解できます。

4章の[黄海]はラストシーンの描写の部分を描きたかったんだと思います。
《哀しき獣》の末路ですね。
クライマックスの殺し合いのシーンは韓国映画特有の[バイオレンス]MAXです。
全体的にですが、殺しのシーンは観賞注意です。

あと更にストーリーを複雑にしたのはある銀行員の存在。
全部、不確かな内容で、ただのヤローたちのみの勘違いかもしれませんが、グナムの妻、キム・スンヒョン教授の妻、テウォン社長の妻?彼女の不倫、浮気の縺れがストーリーを複雑にしていったと思います。
特にエンディングのグナムの妻と思われる女の登場。
正しく全てが勘違い?って表現したかったのでしょうか?
制作者の意図はわかりませんが、とにかく複雑なストーリー、回収しきれない伏線は推理要素もあるので、ただのアクション映画で収まらないところはある意味魅力なのかなと思いました。
[バイオレンス]、[エログロ]も強い刺激的な映画なので、刺激を求める方は是非。
自己満足点 72点

ハ・ジョンウVSキム・ユンソク再び!
こちらの前作であるチェイサーの二人が続投して描かれたアクション・ノワール映画。

自堕落の生活を送っているハ・ジョンウ演じるグナムから、ある日キム・ユンソク演じる地下社会のボスから請負殺人の依頼で韓国に行くが、罠により依頼が失敗したことでボスから追われることになる話。
チェイサーも連続殺人犯役のハ・ジョンウをキム・ユンソクが追う話でしたが、こちらの映画もハ・ジョンウがボス役のキム・ユンソクに追われる話。
いやホント、主演が逆ということ以外立ち位置全然変わってないじゃん!(笑)


この映画で一番好きだったのは、チェイサー以上にド派手なアクションシーン。
今作ではハリウッドの20世紀フォックス傘下の会社が出資したことにより製作費が増えたそうですが、そのかいがあってかハリウッド顔負けの派手さでした!

それに加えてバイオレンス描写も容赦無いです!
韓国のノワール映画ならではの汚ならしさと血みどろ感たっぷりなバイオレンスとハリウッド顔負けのアクションが見れます。

また、この映画はあまり説明的な脚本ではないのも良いです。
映画だと設定等を説明するために登場人物の台詞が説明口調になってしまうことがしばしばあります。
しかし、この映画では紙に書いてあるものや回想の映像等で設定の説明がされていたので登場人物の台詞が自然で余計なものが殆どありませんでした。


ただ、この映画は少々ストーリーを複雑化し過ぎた気がします。
確かに説明の過多はあまりありませんでしたが、いかんせん登場人物やそれぞれの行動がバラバラなため、設定を詰め込み過ぎた気がします。

それで面白ければ良いと思うのですが、個人的には「メチャクチャ面白い!」というほどではありませんでした。
TJ

TJの感想・評価

4.0
チェイサーに続いて素晴らしい韓国ノワール
中国の朝鮮自治区について知らなかったから新鮮で、ひたすら逃げる、追うというシンプルな話だった
正直脚本上の欠点はあるけど、それを感じさせない勢いとハジョンウの魅力で満足
ICHI

ICHIの感想・評価

5.0
前回(2020.05)50分くらいで離脱。

灰色の絵の具が延々とつづいてゆく感じ。 また気力があるときに、全部観てみたい。

という感想だったが、それを忘れて視聴。素晴らしかった。

やはり映画はコンディションがいい時に観るべし。

目次のように各ストーリー毎に順序だてて分けるやり方は、同じ構成、フォーマットとしては『ペパーミント・キャンディ』が挙げられるが、内容が内容だけに両者の雰囲気は全く違った。

時系列を巻き戻してゆく『ペパーミント・キャンディ』とは違い、この作品は特に時間は変わらない。唯一エンドロール開始直前のラストカットだけは、ハ・ジョンウ改めグナムが、あの世へ逝くまでの夢で視た過去の記憶なのだろうと思った。

とことん「哀しき」映画だが、邦題『哀しき獣』より原題『黄海』が似合っていると思うのは、主人公に於けるストーリーの終始に「海」が横たわっているから。

この海を渡りさえしなければ、グナムは死ぬこともなかっただろうし、かつ元嫁の行方を知ることも、まして遺骨を引き取ることもなかっただろう。

厭々引き受けた「暗殺」指令をきっかけに海を渡り、彼が達成したのは暗殺でもなく、暗殺による報酬でもなく、元嫁の死を知り、遺骨を引き取り、そしてそれを抱きながら死ぬことだった。

なぜ自分がこんな目に合わなければいけなかったのか、死を悟りながら突き止めた結果が、「痴情のもつれ」だった。このアホらしさ。

韓国ノワールとは?という問いに第一に挙げるとしたら『VIP』に続きこの作品かもしれない。(他にも『シークレット・ミッション』『ベルリン・ファイル』『サスペクト-哀しき容疑者』『悪い奴ら』『アジョシ』など、沢山好き)

『ベルリン・ファイル』『悪い奴ら』『テロ・ライブ』などで好演のハ・ジョンウ。

彼はいつ視ても寡黙そうなキャラクターながら、作品ごとに見事人物を変えてみせる。

無骨で不器用で素朴で誠実。なのに凶暴でドスが効いていて命知らず。

どの作品の彼にも元々のそういったハ・ジョンウらしさがあるにも関わらず、それぞれが確実に別人だと思える。

ソル・ギョングに似たカメレオン性を感じる。

カメラがわざとなのか、作中のほとんどが揺れていて酔いそうになる。

『悪い奴ら』では味方を引き連れて颯爽と歩いたハ・ジョンウ、今回は敵をぞろぞろと引き連れて疾走チェイスを自ら先導。

本当に凄いアクションとは「見えない」アクションであると、この作品を以て体感。

恐ろしく速いモーションに輪をかけて恐ろしく速いカット回し。容赦のない車と車道の使い方に撮影現場とカメラマン体制、スタントマン事情が非常に気になるところ。

この作品の他より異色だと思ったところは、女性描写。韓国映画で殊にノワールともなれば、まだ視聴歴が浅いながらも邦画洋画より男女の性描写ないし感情を露骨に描写するシーンが少ないと感じてきた。

だがこのノワール代表格とも言えそうなグロ満載アクションゴリゴリノワール一辺倒な作品に於いて、ストーリーの根本となるのは単なる「痴情のもつれ」だった。

ハ・ジョンウ改めグナムの寝覚めがけに視る夢には元嫁の不倫なのか、男ともつれる映像。又悪い奴のドンが劣勢極まるに苛立ち、女を抱くシーン。『パラサイト半地下の家族』で少し絡むのを観たくらいだったから、筋金入りのノワールでこれを観るのは意外だった。

この分かりやすさが、鈍調かつゲログロキムチな終始に救いをもたらしている。

やっていることはグロでも、その動機はいかにもシンプルで共感できるものだった。

以下ネタバレです。







自分の家内がどこかに行ってしまってやさぐれていた最中に殺人を強要され渡韓。

行ったらなんと目の前でターゲットを別の奴に殺され仕方なく証拠の指のみゲット。

そこからゴタゴタに巻き込まれ、依頼主には裏切られたことが判明。

腹から血を流しながらもう生きて帰れないと分かった主人公が、せめてもの救いに原因を解明しようと奔走する。

結果、明確な説明シーンはないものの察するに「痴情のもつれ」のようだった。

つまりこのいかついゴリゴリノワール作品は、表向きホモソーシャルな奴らに於けるあくどい醜いシマ争い、ゲログロミンチのキッたハッたの様相を呈しながら、内情、水面下では最初から最後まで「痴情のもつれ」で進行していた。

そこに当時の「朝鮮族」の背景、ストーリー序盤に登場する主人公の記憶による「狂犬病」のエピソードが重なって、この作品をノワール中のノワールたらしめていた。

「いい映画」の定義とは、分かりやす過ぎず、分かりにく過ぎない作品だと最近思っている。

この作品も、一回観ただけではまだ分かり足らない。かと言って、「分かり足らない」状態で観ても十分「おもしろい」。

けしてガハガハとバカ笑いする「おもしろい」ではないが、映画作品として一級だと、リスペクトするに余りある「おもしろい」である。

ノワールが苦手だった時期があった。それは小難しく憂鬱で眠くなってしまう、精神力を削がれる、といった理由からだった。

だが最近は変わった。「いい」ノワール、「好きな」ノワールというのが分かってきた。

そのストーリーを知ることで、なぜか寄り添われる感覚になるような作品。

まさかそんな壮絶な体験はしないだろうけど、そんな主人公に重ねて、自分の中の「ノワール」に気づく。

韓国ノワールの温かみが、分かってきた。

話は変わるが、この作品でも『ミッドナイト・ランナー』でもお馴染み、ターゲット監視中に寒さと空腹に耐えかねず視界に入ったコンビニ(大方ファミマ)でインスタントラーメンをすする、というシチュエーションがとても好き。
 
日本のファミマは座って食べるスペースになっているが、韓国映画では立って食べている。

そこもなんかいい。

『ベルリン・ファイル』ではプロの工作員、『悪い奴ら』ではヤクザの頭、『テロ・ライブ』では元カリスマキャスターだったハ・ジョンウが、今回はどうしようもない末端のチンピラ。

身のこなしもぶきっちょで小物感と気の小さい感じがハ・ジョンウには新しい。

なのに一旦肝が据わった時の目の据わり方がまさにハ・ジョンウ。

走りもめっちゃ速いのに走り方は滲み出る小物感。必死で走るハ・ジョンウの後ろからゾロゾロ追いかけてくるゾンビ並にエグい奴らの構図が圧巻。

数々の鬼検事をこなしてきたカク・ドウォンは今回はすぐやられちゃう人のよすぎるターゲットとしてご臨終。これも中々新鮮な登場の仕方でした。

ハ・ジョンウにカク・ドウォンに他にも韓国映画によく出てくる俳優さんが悪役のドンだったり刑事のリーダー格だったり。

序盤はコナンの“大阪3つのK事件”ばりにマンションの人感知のライトで推理、イメトレしたり、人捜しに躍起になったりで、サスペンス要素も楽しめる。

ハ・ジョンウ出演の作品に於いて、これほど「派手じゃない」くせにクドいくらいに味わい深いハ・ジョンウはないだろう。

地味なのにスルメなハ・ジョンウとこれ以上ないくらい「ド派手」な画づら/音響の数々。その対比はアニメにおけるキャラクター/背景の色指定が如く。

地味な背景に目立つキャラクターというのが定番だとしたら、この作品では「地味な」主人公に「派手な」背景、といったひねり方。


キム・ミョンミン主演の『VIP』と並び、韓国ノワール最高峰とも言える名作である。


とりあえず銃ドンパチに飽きた人はこの作品を観て、ドス×斧、ダブル使いというパワーワードならぬパワーVに震え上がりましょう。

よい子は絶対真似しない、ビニール入りの人間ミ○チ。笑
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