たき

哀しき獣のたきのレビュー・感想・評価

哀しき獣(2010年製作の映画)
3.0
韓流「ミスト」とでも言うべき共倒れ皆殺し胸糞エンドでした。
非常にややこしくも複雑な人間関係の大迷宮の末、たどり着いた真相がまたことごとくくそくだらなかったりするわけですが、それは主人公もまた同じ穴のムジナだったりするのですよね。

関わる人関わる人みんなこっちのことなんか考えずに自分の都合のいいようにしれっと裏切ってくれるのがこわい。
意識してないけど、でもそれはこれまた主人公もやってることは同じわけで、とりまく社会と敵が、主人公の行いの鏡写しのような構造になってるところがいろいろ考えさせられるおはなしだったかもしれません。

闇ってのは、こうしたひとりひとりが積み重なって構築されていってしまうのかもですな。

とにかくこの主人公、洞察力から帰巣本能から白兵戦力から脚力からなにから尋常ではなかったりいたします。
あなた、ただのタクシーの運ちゃんですよね? どっかのグリーンベレー出身とかじゃないですよね?
ドラテクは百歩譲ってもだ。
あとものを喰らうとこが超絶うまそう。

出てくるひと出てくるひとぜんぶ美人さんなのはよいのですが、ぜんぜん顔面の区別がつかなくて困りました。
特にグナムの奥さんとキム・テウォンの奥さん。
キム・テウォンの愛人さんはまた別ベクトルの美人さんなんでなんとなく区別はついたのですが。中田花奈かとおもた一瞬。
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