だいぶ前に見て書きそびれていたので記憶が曖昧なんですがナ・ホンジン監督の新作「哭声（ｺｸｿﾝ）」が目前に迫ってますのでさらりと書きます(*‘∀‘)
と言っときながら映画の内容は全くさらりとしてなく寧ろズドンッ！って感じです。1章、中国の朝鮮自治州で暮らす朝鮮族の男の貧しい生活を見せゆったりとした流れで進んでるなと思いきや、2章、主人公グナムが韓国に移って巻き込まれるある事件を合図に一気に映画全体が疾走！し始めてからは幾重にも渡る追走劇と血みどろバイオレンス！刃物でサクサク、牛骨でボーン！からのラストは、己の運命を受け入れたグナムのけじめのストーリーというかんじです。
物語が進むにつれて複数の組織が絡んできたり人間関係もやや複雑に入り乱れるところを比較すると、監督の前作「チェイサー」の方がサスペンスとしてすっきり纏まってるし完成度が高いと思うのです。が、金のために殺人を請け負い利用されてしまう人間の弱さや、弱い人間を利用し排除する人間の罪深さ、などを描いた点で言えば、圧・倒・的に骨太でパワフルですので好きな方はぜひ。
