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哀しき獣のgeminidoorsのレビュー・感想・評価

哀しき獣(2010年製作の映画)
4.5
過去2回鑑賞。
終わり方の暗さ重さが堪らない。かなり好きだ。

♪ドコドコドンドカ、ドコドカドンドカ、ドンドカドンドカ♪
終盤手前でアチラの映画特有の太鼓リズムが流れる追走劇の、前後とは違い過ぎる空気感…お決まりの走り通す場面だが、個人的には其処で退いてしまうのだった。
それ以外は非常に好みの内。
少ない台詞。
演技・演出・設定・美術のみで或る喪失感≒暗さ&硬質感を作り出している。


何と言ってもワタシにゃ
"斧を低く構えて何処までも何処までも追って来る"キム・ユンソク演じる社長が怖いのなんのって!
終局、本題の意味が解ると同時に脳裏に刻まれる暗い暗い『黄海』と共に、斧を構えた社長がいつまでも忘れられん(-。-;
後にユンソク氏が他の映画で善き人を演じているのを観ても、信じられない位だ。
"ウソだっ…斧を離さない社長のクセに…"みたいな(笑)

ホント怖いわ…斧って!
斧の薪割りやっていただけに、アレ振り下ろされた日にゃ腕や脚の何本も⁉︎平気でブチ切れちゃうの理解出来ますもん!

或る意味で裏韓国ノアールの傑作じゃないかいな⁉︎
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