このレビューはネタバレを含みます
地味ながら、まさに「味わい深い」いい映画であった。私はこういう映画がとても好きである。
辺境の敬虔なカトリックの老姉妹のもとへ、革命によって全てを失ったバベットというフランス人女性が現れる。雇うゆとりのない暮らしだが「無賃でいい」というバベットを救わんと、慈悲の心で受け入れるのであった。
バベットは料理上手で賢く、家計のやりくりもうまい。一人増えたにも関わらず、金銭的にゆとりが生まれ、気づけば14年も生活を共にしていた。
そんなある日、バベットに宝くじが当たる。フランスに帰ってしまうに違いない……
姉妹は落胆するが、ど田舎に引き止める術もなく彼女を送り出そうとする。
バベットは村人の集うある日に
「フランス式の晩餐を用意したい」と言うのだが……?
見慣れない食材が次々と運び込まれ、目を剥いてしまう姉妹がなんともチャーミング。海亀や牛を見て、魔女の食卓になる…と悪夢まで見てしまう始末だ。
バベット役の女優さんはハマり役。
鋭い眼光、きびきびした身のこなし。
何者か…と思わせるところが節々に。
バベットの正体は?
宝くじの当選金や帰郷はどうなる?
ぜひご覧いただきたい。
古い映画ながら、良作である。
ほっこりする結末が待っている。
おいしいごはんは、
みんなを幸せにするね(^O^)