よし

アニマトリックスのよしのレビュー・感想・評価

アニマトリックス(2003年製作の映画)
4.4
なんの前書きもなく始まるヴァーチャル武道場での脱衣殺陣。一瞬で懐かしい気持ちになれるガジェットのオンパレードがもう楽しい。
マトリックス4が公開されるにあたってシリーズ行脚をしていた時期に友達が「こんなんもあるやでー!」つって貸してくれたブルーレイをいつでも良いの言葉に甘えまくって一年ちょい借りパクした奴が今からレビューを書きます。

フルCGからアメコミ風?、フジヤマゲイシャ的アメリカンジャパンに、ほんとの日本の路地裏風景まで、作品ごとにテイストが違いまくってて宝石箱。
本編だとさらっと語られただけの設定や歴史でも、本当に魅力的なアイデアが詰まってるのでこういうオムニバスがすごく活き活きしてる。

セカンド・ルネッサンスは映像も音楽も俺たちが大好きなSF映画!スチームパンク!って感じだったなあ。
作画はキッズ・ストーリー(特に逃亡が始まってから)、ビヨンド、ディテクティブ・ストーリーあたりが特に好き。なんか観たことない感じのものが多くて...すげ...。

物語的にはワールド・レコードが特に好きです。絵の躍動感もすごくてかっこよかったが。
世界への現実感の無さを感じるのではなく、自己を研鑽し続け、神経を研ぎ澄ませ続けた果てに世界の外側を知覚するっていうのが本編でも逆輸入してほしかったくらい好き。達人の刹那の全能感みたいなことかなって。
よし

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