市川雷蔵映画祭、最終日に行ってきた。
泉鏡花の原作は既読だぜ、と、ドヤりたかったのだけど、実は青空文庫(電子書籍)を読もうとして、はい、10ページでリタイアしたのは私です。
そんな私ですが、泉鏡花自身の奥さんは実際に芸者あがりで、師匠の尾崎紅葉が生きてる間は公に出来なかった…とかいう小ネタだったら何故か知っていたので、まあ随分と美化されたメロドラマだわなあ、とか、いつもだったらスカシモード全開になるところでしたが、でもそこは不思議と劇場鑑賞マジックで、周囲の御婦人方が涙腺崩壊なさってらっしゃる御様子だったし、あるいは花粉症に集団感染でもしたのかと。卒業式で泣かないと冷たい人と言われそうな斉藤由貴の気分です。
とにかくメロドラマって偉大ダナーとつくづく思い知らされました。いつか、紙の本で原作リベンジしたいと思います。
書生役も似合う雷蔵はモチロンですが、脚本や撮影含め、とにかく大映クオリティが素晴らしすぎる。三隅監督、偉大なり。女優陣もサイコーの出来でした。切れる別れるの…とかいう名セリフのシーンなんて、とにかく美しいの一言で。
ぜひまた劇場スクリーンで雷蔵作品が観たいものです。どうかよろしくお願いいたします。ま、まさか来月、梅田まで来いとおっしゃる?