さききち

TAXiのさききちのレビュー・感想・評価

TAXi(1998年製作の映画)
3.5
スピード狂いの運転手と左折もできない刑事(免許試験8回連続落ち!)のザ・凸凹コンビによるカーアクションコメディの佳作。

何度目になるだろう、もうわからないくらい観ている。

バキバキにカスタマイズされたプジョー406!その姿に子供心・漢(おとこ)心・厨二心が踊りまくる!平時は何の変哲もない一般車、有事はスピード仕様にカスタムチェンジする!取り替えられるハンドル、プッシュアップされる車体、自動設置されるエアロ、アナログだがトランスフォーマーにも負けない転換だ!

バディ物の定番、凸凹コンビによる掛け合いも軽妙で心地よい。強面なダニエルが放つスカした会話(いつも皮肉さが良)、マザコンPC(恐らく童貞)野郎エミリアンの空回りぶりやピタゴラスイッチ的なトラブルメーカーぶりも雨空が晴れそうな爽快さ。その他にも署長(後にシリーズでも名物キャラになりますね)など、濃厚キャラが脇を固める。

【シリーズは回を追うごとにコメディ色が強くなり減滅した記憶があるが、本作はカーアクション×コメディの2要素が丁度良い均衡を保って展開する良作】

再見すると、小ネタもかなり多い。
次回作に繋がるような作戦名:オペレーション禅 や
謎日本語のTシャツ衣装、なんとなくスターウォーズ風のプロレスマスクなど、ツッコミにも事欠かない。

まだフランス映画時代のマリオン・コティヤールも出演。モヤモヤした心をマルセイユの空のように晴れさせてくれる、良い意味で軽い映画。
さききち

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