有名だけど今まで触れてこなかった映画。
重要な場面での音楽やスローモーションの使い方が神がかっていて、シーン単位の完成度が一々高い。
全員が殺人の動機を持つ犬神家の面々は一癖も二癖もあって観客を惑わし、次から次へと新しい展開が起こるのでテンポも良い。
時代とはいえ女性蔑視やホモフォビックな設定があるので、本編開始前に注釈を付けるべきだと思う。
石坂浩二の金田一は、普段はずぼらなのに推理力抜群というギャップが役柄と合ってた。
坂口良子演じるホテル(廃墟じゃないよ)従業員のキャラクターと金田一のやり取り、ここだけ70年代のアニメかと思うくらいベタ。