「今のあなたへの愛よりずっと愛してたわ」
財布を拾い、届けた相手がデート相手の恋人だった話、同棲している彼に隠れて別の男と会ってたら、その同棲してる彼に浮気されていることに気づく女性の話、画家とインテリアデザイナーがピカソ展に行き意見を交わすも、お互いの価値観が異なりすぎ会話がまったく噛み合わない話と、パリを舞台に男女の関係の複雑さを切り取った三片の挿話。
2本目の話は、偶然の助けに頼っているきらいはあるにせよ男女の関係の真実を突いてると思うし、3本目の話はユーモアが効いてて特に良いりキュビズムだの立体派だのそれらしい語彙を使ってピカソを批評する男に対して、女の方は「でもハムかソーセージみたい。家には飾りたくないわ」。こういう知性そのものを批評の対象にしたようなユーモラスな作品本当に観てて飽きない。