ジャンルでいうと時代劇でもあり実写化映画でもある本作
今見ても刺激的な作品だった
伝説の介錯人、拝一刀の活躍を描くシリーズ一作目
なぜ彼が子連れ狼となったのか…その壮絶な過去と、道中での戦いを90分もない尺にグッと詰め込んだのがまず素晴らしい
テンポよく映画は進んでいき、おもしろを持続させたまま最後まで観客を運んでくれる
やっぱり本作の一番の魅力といえば主人公ら親子の存在感
若山富三郎演じる一刀の研ぎ澄まされたかっこよさ(ちょっとぽっちりしてるかもしれないけどかっこいいんです!これが!)…でも時折見せる父親としての一面もいい
そして大五郎の愛嬌が最高で、バイオレンスと可愛さのコントラストがいい感じ
素晴らしいといえば撮り方や照明!
素人の僕でも分かるぐらい面白い工夫がなされている
お風呂での長回しショットや照明の当て方、OPからタイトルが出るまでの奇抜なセットなど漫画の実写化というフィクションと時代劇のリアルさがバッチリハマっていて一つの世界観が作り上げられていて素晴らしい
そして白眉はやっぱりアクション!
もちろん殺陣自体も素晴らしいんだけど、漫画の実写化ということもあってアイデアや撮り方が面白い
奇抜ではあるんだけど高級感は損ねない絶妙な撮り方や、乳母車が武器になるというまさかのアイデアまで楽しませてくれた
特にラストの大立ち回りは一人一人の戦いは短時間で決着がつくものの、色々な武器を持ったバリエーション豊かな敵が出てきて面白かった!
今見ても新鮮で刺激をもらえる痛快時代劇!
オススメ!