子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつるの作品情報・感想・評価

「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」に投稿された感想・評価

シズヲ

シズヲの感想・評価

3.9
子連れ狼ビギンズ+子連れ狼の生業といった感じの話。子連れ狼のルーツを丁寧かつ端的に描いているので、彼らがなぜ冥府魔道に落ちたのかを解りやすく飲み込める。流石に続編でも因縁は続くらしいけど、柳生一族絡みの一件は思ったより引き摺らずに終わった印象。

噂通りめちゃくちゃ泥臭い。人体破壊てんこ盛りのバイオレンスアクション、性的な描写、薄汚いならず者集団、彼らに支配され廃れた町……等、マカロニ・ウェスタンじみた空気に溢れている。海外の映画業界に影響を与えたというのも納得の作風。そんで、殺伐とした世界に佇む若山富三郎のどっしりした雰囲気が実にかっこいいんだよな。重々しくも激しい殺陣の動きが秀逸。終盤の爆発的なカタルシスもたまらない。
 タランティーノが喜ぶわけだ。
 ジャッキー=チェンも大好きな「子連れ狼」シリーズの一作目。
 原作が優れているのはわかっていたが、それをケレン味たっぷりで映像化しているのには驚いた。
 アクション俳優としての若山富三郎はさすがの動きで、エログロナンセンスなこんな映画にあっても説得力がある。
 『トラック野郎』で菅原文太と、また『魔界転生』では千葉真一と激しいアクションをしていた。
 両名にとっては、ぜひ競演したい尊敬する俳優が若山富三郎だったんだろう。
 この映画を観ていると、よくわかる。
こまこ

こまこの感想・評価

3.8
演出がけっこうえげつなかった……!
頭も手足も飛ぶわ血飛沫凄いわ、強姦シーンも容赦ないわで。
ビックリ。

殺陣が凄い。
ど迫力。あのスピード。凄腕の説得力。

寡黙なヒーロー良いですなー!
しかし境遇が気の毒すぎるでしょう……。

あと大五郎の愛らしさが最高(笑)
子連れ狼になったいきさつと湯治場で賞金首の一団と相対する一作目
後続の作品を見てからだと拝一刀が子連れ狼となった経緯のくだりは説明過多のようで少々ダルい。
まだ歳相応に笑う大五郎など見所は結構あるんだけどね。

後半の刺客請負人となった拝一刀が村に巣食う悪漢を皆殺しにするパートはめちゃくちゃ面白いっす。
敵の首領が村人の反応から拝一刀のことを思い出して怯えたところに現れる拝一刀の演出はほぼほぼ完璧。
大量の血しぶき、たまに挟まれるエロ、吹き飛ぶ首、ぶった切られる腕、両切断される足、サイコー
脂っこい。

アクションと血飛沫は見応えあるし所々に差し込まれる子供の謎カットは面白いけど、時代のせいか男尊女卑が露骨で個人的にはムカつく部分もかなりあった。
タランティーノ分が不足しがちな現代において、必要な栄養分を急速かつ過剰にチャージできるカロリーメイト丼みたいな映画ですね。

僕も将来悪漢になったら、湯治場を占拠してやりたい放題やったのち、殺意の波動をびんびん出しまくる侍に斬り殺されるなどしたい。
かほ

かほの感想・評価

2.6
“おじさんが赤ちゃんを連れて旅している”というあの世間一般的に有名な徒歩姿しか知らず、始まりやストーリーに関して無知だったので、まず始まって2分ほどで衝撃を受け、いい脚本だなぁと思った。後のシリーズも見終わったから分かったことだが、1話目だからかして寡黙な子連れ狼でも比較的よく言葉を発している方だった。
萬屋錦之介のテレビ・シリーズに先立つ映画版シリーズの第1作。これはもうストーリーなどさほどどうでもよろしくて、まずは、子連れ狼こと拝一刀こと若山富三郎の重量感とスピード感を併せ持つ凄まじい殺陣を堪能すべし。次いで、飛び散る血しぶき、ぶった切られる腕、すっ飛ぶ生首、両断される足など、スプラッター&グロを味わう。さらに、真山知子のヌードを筆頭とするエロを楽しむ。そして、実の兄貴に花道を作ろうとプロデューサーに徹した勝新太郎の肉親愛に心打たれる。これが正しい鑑賞法。
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