ロボコップシリーズをもう一度見たくなり、再鑑賞。
舞台はディストピアと化したデトロイト。
犯罪が蔓延し、疲弊した警察はオムニ社が経営権を握っている。テレビでもおどろおどろしいニュースをアナウンサーがありふれたことのように伝えるのが不気味。
オムニ社はそんなデトロイトでデルタシティという再開発構想を進めるために犯罪撲滅が必要で警察ロボットの開発を進める。
そんな時にマーフィー巡査はクレランスの一味に蜂の巣のように銃撃される...。
ポールバーボーベン監督はエログロな模写で知られ、彼の経歴をwikiで読むと、恐らくは「こんな予期せぬ酷いことが現実に起こりうる。」という彼なりの現実模写のベースと解釈。
人間の本性を抉り出しながら描いてくれるが、80を超えているので、難しいかもしれないが次の作品も期待したいもの。
この作品も一見子供向けに見えるが、グロとブラックユーモアをベースにディストピアの中でサイボーグにされ、家族と自我を失い、彷徨い、もがいた人間の魂がロボコップの中で再生する様を描いたマーフィーを主人公としたヒューマンドラマとして見たい。
オムニ社の別のポンコツロボット、ED209というネーミングも笑える。