彦次郎

ロボコップの彦次郎のレビュー・感想・評価

ロボコップ(1987年製作の映画)
3.8
近未来のデトロイトで極悪人クラレンス一味に殺された警官マーフィーが巨大企業オムニ社によりロボット警官として復活するSFアクション。
全身メタリックで唇だけ露出というイカしたデザインですがメットを開けるとスキンヘッドなマーフィーの顔が現れる仕様。クラレンス一味の凄絶極まる殺し方と相まってトラウマになりそうです。更に人間では無くロボットとして作られたため断片的に残る妻子への微かな記憶により苦しみが深まるという悲惨さです。
面白いのは産みの親であるオムニ社もロクなモノで無いところでしょう。発案者のモートンは女とドラッグパーティー中に惨死、ライヴァルにしてラスボスの副社長ジョーンズはクレメンスやロボットを使ってやりたい放題というモラルハザードぶりです。
制作側には人間の自我とは何かという深い思惑もあったでしょうが残酷かつ憂鬱な展開と悪党との死闘の方が記憶に残りました。
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