殺してでもお前を連行する。
どうしてだろう。現代人にとっては俊敏かつワイルドな動きのするアクションに惹かれるものだが本作のロボコップというキャラクターは質実剛健でありガシッとしつつも動きがノロい…だがカッコいい。
人間であるマーフィはある日を境に死んでしまう。そこでオムニ社の社員によって機械の体へと換えられロボコップとして生き返る。だがそこにマーフィの意識はない。この作品には機械と人間との間の葛藤というものは描かれておらずロボコップとしての物語が展開される。だがマーフィの記憶と意志はロボコップになっても受け継がれそこには人間の強い意志と記憶というものが感じられる。
ラストのシーンは本当に最高。自分が何者であるかを認識しロボコップという義務でしか動いてない"機械"から1人の"個人"として生きていくことに成功している。このシーンはまさに鳥肌モノ。
他にもこの作品のメインシナリオ以外にも観るべきところがたくさんあり観ていて非常に面白い。これは観て損は無いと思います。