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KOTOKOのKのレビュー・感想・評価

KOTOKO(2011年製作の映画)
3.5
開始数分で観てはいけない気がする恐怖心を掻き立てられた。絶叫と泣き声。よくグラグラするカメラ。2つ見える。精神的にひっぱられそうな台詞と映像表現。精神世界。木から伸びる手。風呂場から伸びる手。彼女の代わりに傷つく男…やや過剰。音割れする歌唱力。子育てにつきまとう不安、尽きない心配。「それなら私が」。演技に見えないCoccoさんの表情は、ときどき目を合わせられないほど真に迫る。撮影中の彼女の心の平穏が気掛かりになる。折り紙。脆くて美しく、人間離れした存在感。寄り添いでも突き放しでもない距離感。楽しい話ではないけれど、温かみも感じられた。
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