ボウイは素材ではない。
存在そのものが完璧だから余計な装飾は邪魔でならない。
ニコラス・ローグのクドさにはウンザリ。
それでも、薄汚れたブルー杢のロンTですら絵になるボウイの七変化は、ただ一箇所凡庸だったTINマシーン含め眼福が過ぎる。
ボウイが出ないシークエンス、過剰な美術、アート精神溢れる演出は蛇足にしか映らず、苦しみながら、ところどころ失神しながらの139分。
「TOMMY」のケン・ラッセルで見たかったプロット。
ボウイの名曲に乗せて出演シーンだけをまとめたMVが見たい。
2019スクリーン鑑賞7本目