【oldies but goodies🤠】
何かと大味な監督と誤解されやすいセシル・B・デミルだが、このようなアメリカの大地に根差したフロンティア・スピリッツを体現させてくれる映画はやはり良い。
バーバラ・スタンウィック、ジョエル・マクリー主演の西部劇超大作にして名作。アクションに銃撃戦にロマンスと、見応えタップリな古典的作品で、まだ白人優位主義だった頃の保守的な人種差別/タブー描写も多々ある。
インディアンを遊び半分で銃殺するシーンはいつ観ても怖い。人を人と思っていない。また映画のクライマックスでキリスト教を布教(?)するシーンなんかも盛り込まれており、若干古臭さを感じなくもない。まあ、そんな事言ったらジョン・フォードの諸作品だってそうだし西部劇ってジャンル自体「保守」の塊だからな〜。
やはり超大作/エンターテイメントである限りある程度「お約束」は必要だと思うし、同じ西部劇でも最近のスコセッシの『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』とは批評性の面では雲泥の差だが、それでも十分観るに値するダイナミックさを併せ持つ映画史上の金字塔として評価したい。
個人的には同年公開のジョン・フォードの『駅馬車』よりも豪華絢爛で好みだったりする。何よりキャラクターが活き活きしてるし好感が持てる。まさしく、娯楽映画の王道。