三四郎

ハワイ・マレー沖海戦の三四郎のレビュー・感想・評価

ハワイ・マレー沖海戦(1942年製作の映画)
3.5
戦後、GHQが「攻撃シーンはすべて実戦の実写記録フィルムだ」と信じて疑わず、東宝にフィルム提供を強要したそうだ。
それほど、円谷英二の特撮は見事だった。ミニチュアモデルと実際の海戦で撮影されたもの、どちらも使用したようだが、双方の見分けがつかぬほどリアル。

3000年の昔から脈々として伝わってきた日本人の血、大和魂、軍人精神、国民感情が語られている。最高級の国策映画と言えるだろう。
「昭和16年12月7日は歴史的大晦日ですわい」
今聞くと、なんとも悲しい言葉だ。敵軍艦を嫁さんにたとえて、攻撃を婿入りというのはおもしろい。ユーモアがあり余裕を感じる。

ベルリン留学中に観た為、冒頭に出てくるおしるこ、ぼたもち、桜…が懐かしくて懐かしくて…。普段食べないのに無性にぼたもちが食べたくなった笑 帰国したら、必ず母に作ってもらおうと思ったものだ。
遠い異国の地にいると、「海ゆかば」が心に響いて、何とは無しに涙が流れてきた。
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