東朴幕院

スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火の東朴幕院のレビュー・感想・評価

3.0
『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー監督が『スペースインベーダー』の後に撮った作品。
ネバダでの水爆実験施設において抗放射線ワクチンの人体実験として若い夫婦が参加。それは一定期間閉鎖空間で生活する事から子供も出来、出産。その後、その夫婦は謎の自然発火現象で焼死してしまう。
その時の息子が30歳となるが、常に偏頭痛に悩まされ、更には監視されている感覚に襲われている。しかし離婚後にリサと出会い、それなりに充実した生活を送っていたが…。
町の近隣に原子力発電所が稼働開始する事をきっかけに体調に異変を感じるという関連性は良く分からないが、トビー・フーパーは東宝の特殊怪獣映画にインスパイアされて製作したとの事から一つのメタファーとしたかったのかな。まぁ、それでもストーリーとの関連性は上手く機能していなかったが。
そして前半は、作品中のラジオニュースで町で焼死したとの報道があるだけで、そのシーンは全く描写されず。不思議に思ったが、後半にド派手に手の甲の穴からドバーっと火炎が放射されている様は、ちょっと薄ら笑いが出てしまう微妙さがあったね。
リサを演じていたシンシア・ベインは綺麗な女優であったが、その後は映画に出演していない様で、少し残念に感じたね。
東朴幕院

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