第二次世界大戦終戦の翌年に公開されたアメリカ映画。
3人の帰還兵を中心に当時のアメリカの状況が描かれる群像劇。
一面焼け野原となった日本と違い、本土に空襲のなかったアメリカの姿は戦前と変わらないように見える。それでも彼ら帰還兵が復帰しょうとする姿には戦争の影が大きくのし掛かる。
戦勝国の映画であり、日本の刀や日の丸に寄せ書きしたものをお土産にするなど、日本人としては複雑な気持ちになる描写もあるけれど、戦勝国であっても、戦争に関わった人々は大きな傷を受ける、簡単には以前のようには戻れないということでは変わらない。
さすがに戦後間もないこともあり、最後は希望のある終わり方になってます。
監督はウィリアム・ワイラー。どのジャンルでも一級のドラマを作りますね。