マテ

スリーパーズのマテのレビュー・感想・評価

スリーパーズ(1996年製作の映画)
3.7
概ねとても面白いのだが、私は「4人の仲間たち」の話を見たかった。同じ経験をして同じ傷を共有する青年たち、そして彼らを見守り助けるキングと神父が中心にいれば、それでよかった。それ以上のものはいらなかった。
それなのに、あたかも「5人目」のような顔をして、中心部に限りなく近いところにまで首を突っ込んでくるキャロルが鬱陶しい。「4人の仲間たち」の友情物語に、こじれた恋愛の気配を持ち込む彼女が出てくるたびに、ひどく興醒めさせられた。少なくとも私は、この物語に恋愛要素は求めないし、キャロルの存在はノイズでしかなかったように思われた。
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