Towa

レクイエム・フォー・ドリームのTowaのレビュー・感想・評価

3.9
🌹あちゃんと5日目デート🌹

“薬物依存になる前に観る教育映画…”


監督は『ブラックスワン』『レスラー』のダーレン・アロノフスキー。主役には名女優エレン・バースティン、ジャレッド・レトとジェニファー・コネリーなど豪華俳優陣が贈るドラッグ中毒により人が廃人となっていく様を描いたサスペンススリラー作品。


✒️N.Y.ブルックリンに住む孤独な未亡人サラの唯一の楽しみは甘いお菓子とテレビだけ。ある日、視聴者参加番組に当選した事でサラはダイエットを決意する。一方で薬物中毒の息子ハリーと親友タイロンは薬物売買で大金を手に入れ、恋人マリオンの洋品店の出店資金に回そうとしていた。久しぶりに家に帰ってきたハリーは母親の異変に気づくのだが…


「ある意味その辺のホラーより怖いかも」


今回は🇺🇸サイトTaste of Cinemaが選ぶ
”最も恐ろしい非ホラー映画25本”の第1位に
選ばれたというやっばい禁断の世界に
私たち溺れていきます♪


まずこの監督の独特でMVかのような映像に
終始、おしゃれ感もあり目が離せない!

当時これを観てたら驚いてたと思うほど
様々なモンタージュやカットバック割りなど
楽しくも効果的なカメラワークでさらに
技巧な編集が+🔛され素晴らしかったです!

あの音楽も一度聴いたら忘れられない、、
メインテーマはクールさの中に見え隠れする
不安と焦燥、悲壮感漂うまさに”鎮魂歌”が
作品を彩ってくれていました♪

最初のうちは新鮮だった映像も徐々に
慣れていって、もっと刺激ある映像を
欲しがるようになる…アレのように。。


【ある意味やばい映画・最終日】
さて禁断にふれていきましょう!


母親から溺愛されていた主人公ハリー
母親から溺愛されていた親友タイロン
親友同士のこの共通点が実は重要で
薬物売買へと走ってしまう根深い問題
なんだなとも思わせてくれた、、

それがお互い無償な愛をもらっていた事が
原因かわからんけどもその高揚感を薬物で
補完してた部分さえも感じてしまう、、

職にもつかず努力せず、常に楽な方楽の形で
現状維持していこうという心模様が観ていて
凄く伝わった2人はもう既に思考停止、、


逆にハリーの恋人マリオンは、自分が
求めた愛情を親から受ける事なく育った。
求めた愛情が今はハリーが与えてくれる
現状に満足…だけど薬物まで与えてくれる
現状…徐々に薬物依存していき思考停止へ。


そして、ハリーの母親サラ。。
一度は食事制限を多少したものの結局、
私欲に負けあまり効果ないと知るや病院へ
相談しに行くのもある意味思考停止…

過度なストレスからくる幻覚の兆候、、
結局、ヤブ医者にダイエットピルを
処方され次第に本格的な幻覚が始まる、、
医療室の魚眼シーンここが1番怖かった!

ハリーが母親の異変に気づいた時点で
自分が中毒者だけど、最愛の母親だけには
この異常な辛さを味わってほしくないと
必死に止めようとする場面はこっちがもやもや…

その後、母の事を思いだし号泣するけど
即ヤクってケロっとする。マジ怖いわ、、


毎日の暮らしの中で自ら選択した結果だし
思考停止し安直な方法を模索していくしか
思えなくなるのは恐怖でしかない、、
4人とも自業自得です!!


人間、思考停止すると”自分の内なるもの”が
幻覚として現実に投影されてくるらしい、、


机の上に乱雑に置かれる色とりどりの薬…
そこから“冷蔵庫ホラー”へと変貌…

そして後半30分は圧巻と言ってもいい!
ラスト各々の同時◯◯シーンはかっこよさも
清々しさもあったぐらいの印象的な場面
でした、、映像的には鬱になりそうだけど。

生きがいの履き違え、、
それぞれの一粒の涙。。


これ根本的に”この4人本当は優しい人”だよと
私の心を揺さぶってる演出まじ嫌だった…
だってやっぱりくそだもん!
けど1つ言えることは4人とも元々は
“ごく普通の人間”だったってこと、、



今作では主役が主薬だけど、ふとした
きっかけで人は変わってしまうもの。

だめとわかっているのにやめられない、、
自我の壁までもコえてしまう依存の恐怖と
危険性を示してくれた映画でした。。


このダークな題材でエンタメ作品として描き
誰でもこの状況になりうる等身大の怖さを
見事に映像化した事はきちんと評価したいです✩︎⡱

“もし薬物中毒になったらこうなります”
を擬似体験させてくれる問題作でした、、
これ観たら薬なんてやらないでしょ!


✧TowAchan-Works 第5弾✧
Special Thanks✩︎⡱あーちゃん🧚‍♀️
の大好きな胸糞鬱映画だったけど、、
頭痛いの痛いのとんでった?🥺


一口メモ:
ちなみにハリー役のジャレッド・レトは
本当に薬物中毒者なんだってねえ。。
Towa

Towa