このレビューはネタバレを含みます
気づいた時にはもう遅い。
主人公の男・ハリー。母のサラ、恋人のマリオン、親友のタイロンの4人はそれぞれ普通の生活を送っていた。そんな生活がドラッグによって少しずつ破壊されていく。
徹底的にドラッグの怖さを描く。
最初はドラッグをキメて楽しそうにしてるってのがリアル。よく「最初は気持ちいい」って言われてるから実際もこんな感じなんだろうな。でも確実に生活が壊れていく。
ラスト20分の畳み掛けが本当にキツい。一切の休憩無く、4人の末路が変わる変わる描かれ、ただひたすらに地獄を見せられる。誰も幸せにならない。
最後は4人それぞれがベッドの上でくるまり、同じ体勢を取りエンディング。多分、ドラッグをやったら何をしようが行き着く先は同じ、的な意味があるんだと思う。
ドラッグをキメる演出が良い。体に打つまでの過程を数秒にまとめて、うまく場面カットに落とし込んでる。画面の真ん中で区切って2画面にする演出も目立つ。覚醒剤を飲んでしまったサラの幻覚も良い。
あとハリーの腕を見た人がサムライミ版のスパイダーマンの教授でちょっとびっくりした。
鑑賞したら気分が死ぬほど落ち込むのであまり見ない方がいい。けどドラッグやめよう系のイベントでは間違いなく最強格の映画なので一見の価値大(性描写キツいから学校では無理だ)
ただやっぱりマジで落ち込んでる時には観ないほうがいい。マジで。2回言いました。