おたしん

マイ・フレンド・フォーエバーのおたしんのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

序盤は見ながら良い邦題つけたなって思ってました。
でもエリックが"the cure"ってワードが入ったセリフを言った時にハッとなった。
2人で治療法を探しに行くのか。
草リスト作ったりして可愛いなとも思ったけど嫌な予感してた。
毒草のくだりは「やめてくれ!」と声に出てしまいました。
それでも終盤車内で再び"the cure"のワードが入ったセリフを聞いて完璧な原題だと思いました。
エリックの優しさを示していたな。

2人の冒険は最高でした。
紙袋を被ってカートに乗ったデクスターをエリックが押してるところから好きだったけどね。
ゴムボートで川下りしてるのがほっこり。
なんて楽しい旅なんだろうと思いました。
ただ一つデクスターの病気を除けば。

見てるこっちは常に心配してしまう。
体調を崩すたびに薬が減るたびに。
男たちから逃げるときは「そんなに走っちゃダメだよ…」ってなりますよね。
こんなこと言うのは間違ってるかもしれないけど病気さえなければ最高にハッピーな時間なのにって。

ポルノ女優を見て「ママとは大違い」と真顔で言うデクスターに笑わされた。
彼が手を振るたびに癒された。
シャツを貸し勇気づける言葉をかけるエリックが友情を見せてくれた。
戻る決断をした彼に感動した。
それでもやっぱり子供でリスクを知らなさすぎる。
何度もヒヤヒヤしました。

反省してデクスターに会いたがるエリックを病院に連れて行ったときに察した。
死んだフリのドッキリをしたときには分かってしまった。
神様は待ってくれないのか。

最期のときは泣いた。
突然のその瞬間に涙が出ない姿に。

デクスターの母親にもっと泣いた。
優しくて寛大で愛情深い彼女の人柄にずっと素敵だと思ってた。
エリックの母親に言った2つのこと。
忘れられません。

そしてエリックの渡した物に号泣した。
テントでは笑ってしまったのに。
片足だけ履いてない後ろ姿で堪えきれなかった。
安らかな顔で靴を抱くデクスターは涙で歪んで見えました。

危険な旅だったけどデクスターには1番の思い出になったんじゃないかな。
思い出に浸りながら天国へ行けそうだ。
それに感謝してる彼の母親にも感動した。
悲しくて切ないけど凄く温かい映画でした。


ブラットレンフロかっこよすぎる。
the美男子だな。
この歳で色気まであって惚れてしまう。
将来有望な彼を若くして死に追いやるドラッグってのは存在すべきではないね。
子役で売れるとドラッグでの失敗が目立つような気がしてしまう。
よく聞く話だから避けられないものなのかな…。
おたしん

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