このレビューはネタバレを含みます
これがあの有名なオープニングかぁと感動すると同時に、2012年ロンドンオリンピック開会式のMr.ビーンを思い出してしまった(笑)
ユダヤ人として生まれ、差別をはねのけるために走るハロルド。
宣教師の息子として生まれ、信仰のために走るエリック。
それぞれ特有の壁に当たりながらも、オリンピックを走り抜ける姿に感動した。
これだけ人が集まって、競技をしたり、応援しているところを見ると、オリンピックって平和じゃないとできないイベントだと改めて実感する。
1924年開催のパリオリンピックが舞台。
この6年前までは第一次世界大戦が、
15年後には第二次世界大戦があるなんて信じられない。
私にとってのベストシーンは、
エリックが安息日に走るかどうかで
上層部と話し合うシーン。
“… a true man of principle, and a true athlete. His speed is a mere extension of his life, its force. We sought to sever his running from himself. “
“For his country’s sake, yes.”
“No sake is worth that, least of all a guilty national pride.”
「彼こそ本当に信念の人
真のスポーツマンだ
走ることは彼の人生
彼の能力の一部にすぎない
我々は速さだけしか見なかった」
「国の栄誉のためだ」
「罪な話だ その殺し文句で
人格を抹殺するなんて」
今のオリンピックに通ずるところもあって、今こそもう一度この作品を観て、スポーツ競技の在り方について考えるべきなのかも...それにしても日本語字幕が見事!
ハードルの一つ一つにシャンパン乗っけてそれを落とさないように走るシーンも好き。めちゃくちゃお金持ち感出てた(笑)