wisteria

バッドボーイズのwisteriaのレビュー・感想・評価

バッドボーイズ(1995年製作の映画)
3.9
㊗️ウィル・スミスのアカデミー主演男優賞記念+新作『アンビュランス』上映中のマイケル🧨ベイ監督の記念すべきデビュー作でもあるこちらをNetflixで。

マイアミ署にて押収したはずの麻薬が何者かに盗まれた!それを取り戻すためにマーク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)の凸凹黒人バディ刑事が奮闘するお話。

これがデビュー作のマイケル💥ベイ監督がこれでもかというほど作家性をすでに発揮している。軽快というかアホアホというかそんな与太話をふんだんにはさみながら、なんでわざわざそんなFLAMABLE🔥なところ選んで戦うかなーという元祖ドッカンバトルな銃撃戦にド派手なカーチェイス、最後は監督自腹で用意したとの逸話も残るもってけ💸の大盤振る舞い。個人的には最近観たアカデミー賞ノミネート作『愛すべき夫婦の秘密』の元ネタ『アイ・ラブ・ルーシー』のルシル・ボールとデジ・アーナンのどっちが偉かったかについてやり合うアホな応酬なんかもあって思わずニヤリ。やはり米国🇺🇸ではルーシーは国民的番組なんですねー。新作『アンビュランス』も上映期間中にタイミング合えば参戦してこようかな💣

本作以降、本格俳優としても徐々に評価されるようになっていったウィル・スミス、ついに先日アカデミー主演男優賞にまで上り詰めたわけですが……その良き日にあんなことに😭

あれについてはまずクリス・ロックの冗談が酷かったのはある。彼は以前にもアジア系に対する問題発言があった。にもかかわらず再登板させているアカデミー側の問題もあるだろう。今回は脱毛症の奥さんジェイダ・ピンケット・スミスの髪型に対して『G.I. ジェーン』の続編が待ち遠しいという形で言及。確かにそのような形で容貌に触れるのは下品に違いない。ただここで引き合いに出された映画の角刈りデミ・ムーアはめちゃくちゃ頑張って役作りしたことでお馴染みでもあって単に揶揄というニュアンスではなかったとも思われ、そこはこの『G.I. ジェーン』にとってまで不幸な飛び火であった。。

ただウィル・スミスは名の知れたラッパーでもあるのだから言葉の「暴力」(と彼は受け取った)に対しては物理攻撃ではなく言葉でやり返してほしかったなと。ラップバトルで腹たったからって手を出したらおしまいなように、アカデミー賞は衆人注目のショーなのだから。それにそもそもスーパーセレブのウィル・スミスとジェイダ・ピンケット・スミスの夫婦関係もお互いの不倫などあれやこれやを経たなんとも微妙な関係性なことも話をややこしくしている。。

またこのためにアカデミー関連ニュースがビンタ一色に染まり、個人的にとても嬉しかった大好きな『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』のクエストラブ監督のスピーチとか、アカデミー史上意義深いクィア公言のアリアナ・デボーズやろう者のトロイ・コッツァー受賞のニュースが小さくなってしまったのはとても残念なことだった。。

ただ個人的には昨年の9月にFilmarksをはじめて多くの関連作品を見た上でのアカデミー賞は事前予想なども含めて最高に楽しかったです😆『ドライブ・マイ・カー』の国際長編映画賞受賞もありましたしね🎉
wisteria

wisteria