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華氏451のyuuukのレビュー・感想・評価

華氏451(1966年製作の映画)
3.5
トリュフォーっぽさ薄めな気がするが、原作は尊重しつつ、監督なりに「本」や文化と向き合うことについての考察が入っていたと思う。

文字に残すのがダメで、漫画はいいのか、とか。近未来ではヒトがより動物的な欲望に忠実に生きていることとか。

最終的に、文芸が口承で残されていく世界は面白い。本を外部装置として置くのではなく、身体的なものとして位置付けるエンド。

本から二次的に我々が得るのではなく、本自体に「なる」。確かにそれは動物的な(頭を使わない)方向性であるし、ものすごい皮肉だ。
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