tnkay

ラースと、その彼女のtnkayのレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
1.9
これはあかんかった。
なんかやたら良い映画だ!と薦められているし、ラブドールとの恋愛でハートフル…?と気になって鑑賞したものの、私には全く合わなかった。
まずラースがビアンカを連れてくるに至った動機が私には理解し難かった。
いや、分かるんだけど。過去のトラウマからってことだよね?でもそこでラブドールっていうのが唐突に思えて、まずこの作品との距離を感じてしまう。
序盤、家族とラースの関係性は描かれているんだけど街の住人達との関わりの描写が少ないのもあって、その後のビアンカを受け入れる住民達に現実感がなく逆に不気味に感じる。
ラースも最初から最後まで自分自身に対する葛藤はみえるものの自分以外の他人へ向き合っているようにはみえず、周囲が受け入れる姿勢を見せれば見せるほど全てに虚像感がすごく、陳腐に思えてしまって…。
唯一お兄さんには同情を覚えたけど、ラストまでなんやこれ、、って思って見てた。
こういう心の傷を負った主人公に向き合う家族という作品でいえば、邦画の『ぐるりのこと』なんかは刺さりまくって大号泣したのだけど、これはダメだった。
文化の違いとか、背景への理解の差なのかな。
tnkay

tnkay