ハニビー

ラースと、その彼女のハニビーのネタバレレビュー・内容・結末

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

斬新な物語だけどしっかりストーリー性があってテンポも良く見応えあった。

ラースのお母さんはラースを産んで亡くなって、兄の奥さんも妊娠中で不安感が募りいろいろな過去の悲しみやトラウマなどが重なって誰かを愛したくても愛せない不安からドールを恋人に。という妄想が始まってしまったんだろうな。
人形に恋をするかどうかは別として、いろんなトラウマや不安からメンタルの不調に繋がるというのは案外、近い話だからこそ重みある話。

ラースの妄想からドールであるビアンカが恋人になったが最初は兄夫婦も戸惑ったがラースの気持ちを尊重しようとサポートしてくれる優しい兄夫婦。
そしてお医者さんも、街の人もみんな優しい。
みんながサポートしてくれて、すっごく優しい世界観。
これはラースの人間性あってのものなんだな。
そして人間がドールのビアンカに教わった部分もある。
他人に尽くし優しい心を持っていなければならない。
人と人は支え合うもの。
偏見は捨てなければいけないと。
メッセージ性があってよかった。


ラースが人間の女の子に興味を持ち始めるようになってからビアンカとケンカをするようになったのもリアルでよかった!

そして最後はラースが自分自身で妄想を終わらせる。
ビアンカが危篤状態の時のライアン・ゴズリングの演技は相手がドールではなく人間なのではと思うお芝居で見入ってしまった。
そして、それにつられて少し泣いてしまった。

クスッとなる部分もあったり、勉強になる部分もあったり泣ける部分もあってよかった。

ほっこりした。

やっぱり人と人は支えあっていかなければなと再確認させられた。
自分の周りの人が辛い時は寄り添ってあげよう。
ハニビー

ハニビー