シニカルヒステリーアワーの最終話。歌ネタであり、ここでも玖保キリコの趣味が垣間見える。
音楽の授業で生徒に曲作りの課題が出る。ツネコは普段から歌っているから大丈夫と豪語。他の子らも各々の家庭で奮闘。
何が特殊かって、各家々での親御さんの顔が映らない。首から上はスクリーンから見切れているんだよね。
ちびまる子ちゃんが国民的なのは、子供と親がちゃんと顔を見合って会話をする、当たり前な事をしてるからなんだよね。あくまで“家族”の物語。
対して今作は、親の顔が出てこない。あくまで子供達の中で完結する物語。
それ故の子供の持つ毒っけが際立っている。これは演出の巧さだと思う。
しかし4話とも終わり方がシュールというか、尻切れトンボというか、余韻を残すというか…玖保イズムは充分伝わる作品ですな。