<概説>
親は子のために
子は親のために
少女は友達のために
誰かのための大人気魔法少女シリーズを劇場アニメ化。女の子達による最初で最後の本気の勝負を大画面で。
<感想>
元のアニメ版を視聴してないと疑問符もありますが、きちんと予習をしておけばいい作品です。無印は13話構成なのでまずそちらを。
本作のリメイク作としての長所を挙げるなら、間違いなく物語の焦点をずらしたところですね。
アニメ版は連続アニメの宿命というか、どうしても主人公側だけ描写が深まります。しかし今回敵側に比重を割いたことで、相手側の魔法少女フェイトや母親プレシアへの感情がかなり変わることに。
特にプレシアに関してはアニメ三期にまでイメージの改善が図られないまま、なぜかいい母親とされていてモヤモヤがありました。そこを解消してくれただけでも有意義な作品。
元のアニメ版ではジャンプ漫画とか言われていた分、映画版ではドラマパートを重視した印象ですね。
あとは劇場版になってから一枚絵へのこだわりがより大元の原作に寄ったような。元がノベルゲームなのでそこを妥協しないのは流石。
最後の波打ち際の作風はivoryよりKEYっぽいですが。
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よく聞けばシレッと『innocent starter』がBGMになっているのでアニメ版ファン大満足。