ゆみモン

いつかギラギラする日のゆみモンのレビュー・感想・評価

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)
2.7
深作欣二監督のバイオレンス・アクション。

ホテルの売上金の現金輸送車を狙うシーンは、『悪魔のようなあいつ』の加門良の3億円事件を思い起こさせた。が、2億円あると狙ったのが実際は五千万円しかなかったのは、計画の綿密さに対して詰めが甘い。それに、加門良は単独犯で犠牲者なしの完全犯罪。やはり違う。

それ以前に何件も銀行強盗をはたらいていたのに、その五千万円に何故そこまで執着するのか? ライブハウス?の残金を支払う木村一八は目的がはっきりしているが…。

学生の団体バスをジャックしたシーンは『太陽を盗んだ男』を思い起こさせた。が、一般市民の犠牲者を出し過ぎだ。

爆破、銃撃戦、カーチェイス…など迫力はあるが、ハチャメチャ感が強くてやや辟易する。
それが目的になってしまっているようで。

ショーケンの不死身さも凄いが、いくら何でも車がそこまで動いてないだろう…と思うとやや覚めてしまった。

ショーケンも原田芳雄もカッコいいのに、もったいない気がした。

荻野目洋子のブチ切れ具合は凄い❗