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ノートルダムの鐘のnamのレビュー・感想・評価

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
3.8
「悲しみを背負った男の大人なディズニー作品」

90年代のリトルマーメードから始まるミュージカル路線の終盤の作品。他の作品では明るく楽しいファンタジーな路線に対して、キャラクターがかわいくなかったり、ストーリーも暗かったりとあまり日本で人気はない作品ですが。

差別など重厚なテーマを扱ったり、また音楽はアラジンやリトルマーメードも手がけたディズニーのレジェンドであるアラン・メンケンが手がけていたりと大人向けな作品としては十分楽しめる作品です。

かつ日本語吹き替えは劇団四季が全面監修していたり主人公のカジモドは石丸幹二さんだったり、それ以外も全て劇団四季団員だったりと歌は本格的です!特にカジモドの想いを歌う「天使が僕に」は本当に名曲です。

ストーリーは主人公のカジモドはジプシー(移動民族の総称)であった母親が迫害を受けてた最中に殺されてしまい、赤んぼうであった彼はそんな母親を殺した張本人であるフロローという判事に引き取られ、ノートルダム大聖堂の鐘つき男て20年間も外界に出させてもらえず育ったという生い立ちからもう悲しい設定で泣けてきます。。
カジモドという語源もそんな何の愛情もないフロローが「出来損ない」という意味でつけたり。そんな状態でもフロローしか接点がない彼は絶対服従という本当可哀想でしかない!

そんな彼は大聖堂の上から見下ろす事が日課で地上に憧れており、ある日祭りの日に降りて、美しいジプシーのエスメラルダと出会い変わっていくストーリーです。

主人公がかわいそうな所さらに本作ではディズニー史上トップレベルで嫌なヴィランとしてのフロローのキャラの強さも特徴です。もうド変態ですね笑 ジプシー狩りをしながらそんなエスメラルダに恋をして髪の匂いを嗅いだり、スカーフに頬ずりしたり。終いには手に入れるために街を焼き尽くしたりとめちゃくちゃ!

当時や子供の時は観てないけど、大人向けな作品なので、今なら観てみようかと思う方はぜひ。
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