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映画 けいおん!のSIのレビュー・感想・評価

映画 けいおん!(2011年製作の映画)
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2018.11.22
自宅TVにて鑑賞

あ、あずにゃん!!!

山田尚子監督出世作。
深夜アニメの劇場版としては史上初となる日本アカデミー賞に輝き、興行収入では19億円を突破した。

アニメ1期は1,2年生の、2期は3年生の唯、律、澪、麦を描き、この映画は正当な続編ということで卒業旅行(ロンドン)と卒業までを描く。

京都アニメーションの作品は初めてしっかりと鑑賞したが、綺麗に作画されていて感動した。
構図もどれもしっかりしているし、カット割のタイミングも完璧だし、作品全体の雰囲気もうまくディレクションされている。山田さんの力量を伺い知る事が出来てとても良かった。

けいおん!自体の作風としては、決して登場人物の闇を描こうとしない、"おじさん理想の女子高生活"が展開されていて、正直頭を抱えた。
架空のキャラクターを好きになる、という事はそのキャラクターに自分を重ね合わせる事で好きになっているのだと私はよく解釈しているが、このようなキャラクター群に自分を全投影しているのだとすれば、それはあまりに現実逃避だろう。
彼女達のほのぼのとした平和で無菌の世界に対して、残念ながら私は常に忍び寄る現実のイメージを拭い去る事が出来ない。
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