★ドラマ★ HEAT
”２時間５０分”という尺の長さに、一瞬ひるんだけど、実際みたら１時間くらいの長さにしか感じなかった、というくらいのめり込んでみてしまった映画。めちゃくちゃ面白かった！
犯罪組織のボス、ニール（ロバート・デ・ニーロ）vs 仕事一筋の刑事ヴィンセント（アル・パチーノ）二人の孤独な男の追いつ追われつの物語。ニールは犯罪組織を率いるワルの中のワルのはずなんだけど、物語が進めば進むほど、彼に対する負の感情が湧くどころか、なんなら「逃げ切って欲しい」「頑張れ」と味方にすらなりたくなった。これもロバート・デ・ニーロの演技と、物語の深みが成せる技だろうなー。もう彼が最高にかっこよくて渋くて、そしてセクシーだった。久々にしびれた。
アル・パチーノも見事に渋いし、まわりを固めるキャスト（出演時間は短いもののナタリー・ポートマンの存在感たるや。アシュリー・ジャドもやっぱりかわゆいし、それにバル・キルマーもとっても良い味だしてた。）しかしニールの彼女がだいぶ不憫だった(´；ω；`) それぞれの俳優さんの微妙な表情、間が本当に素晴らしかった。
それぞれの人物にまつわる背景の書き方が丁寧だから、ただのドンパチ騒ぎだけでの話ではなく、ガツンと深い話に仕上がってると思う。そして、思ったこと。今のCG技術もすごいけど、やっぱり生の映像はいい！アナログがもつリアリティーと迫力は、CGの技術が進んでも、やっぱりこちらに迫ってくる何か、訴える何かが違うなと思う。
激おススメ映画です！
