このレビューはネタバレを含みます
デ・ニーロやアル・パチーノが格好良すぎる。
まぁこれ、ゴッドファーザー観ても、グッドフェローズ観ても、スカーフェイス観ても、何観ても言っちゃうんだけどね。それが仕方ぐらいに惚れてまう。
「30秒フラットで高飛び」するはずだったニールが、ウェイングローの元へ復讐に走る。
追手が迫ってくることを悟り、イーディと視線を合わせながらも、彼女を置いてその場から立ち去る。
結局、ニールは女よりも生き様を選んだんだよね。
これはヴィンセントも同じ。最後まで変わらなかった信念同士がぶつかり合うことで、二人は共鳴していたのだとよく理解できた。
それを考えれば、死に際に近くにいたのがイーディではなくヴィンセントだったことは、ニールの本望だったのだろうな。
最後の握手には、自分の信念を貫き通した満足感が漂っていて、貫いた者同士で称え合っていたように見えたよ。
この作品は、厄介な生き方を選んだ男と結ばれた「女たちの物語」という側面も大きかったですね。それも三者三様。
シャーリーンがクリスに合図を送ってうまく逃した別れのシーンは、愛憎相半ばするような複雑な感情を感じ取ることができて素晴らしいと思ったし、何よりもイーディの最後の視線は辛いものがあった……
何が起ってるのか理解できないけど、心の奥底では「あぁ、戻ってこないのね」と理解したようなポカーンな表情。
銃撃戦やコーヒーを飲みながらのヒリヒリする会話、空港での撃ち合い等、印象深いシーンは多かったけど、
個人的には空港でニールが自分の元に戻ってこないと分かった時のイーディの表情が一番印象に残った。
イーディがニールと出会った時の話し掛け方とか、とても雰囲気の良いイーディだっただけに、本当に可哀相に思えてしまったなぁ。。
銃撃戦でのクリスの荒々しい撃ち方が最高。ロン毛もまた良し。