面白くないだろうな、と期待して
期待を裏切らず面白くなかった!
2011年に突如発生した致死性のウイルスにより、人類の99%が死滅。科学者トレヴァー・グッドチャイルドの開発したワクチンで生き残ったわずか500万人の人類は、救世主の子孫グッドチャイルド一族の圧政的な管理化の下、汚染された外界と壁で隔てられた理想都市ブレーニャで暮らしていた。2415年反政府組織モニカンの戦士イーオン・フラックス(シャリーズ・セロン)は、トレヴァー8世の暗殺計画の命を受け、殺された妹の復讐に立ち上がる。
はい、もう設定が面白くなさそう。
人類の99%が死滅したって読んだ時点でありきたりな近未来SFの予感。99%じゃなくて、76%とかだと…ちょっと真実味が出て来るかな?知らんけど。
この映画、リアリティがないのが問題。
99%も、500万人も、その全人類が壁に囲われた1つの都市で生活しているという設定も全てあり得なさそう。
序盤に政府の監視施設破壊を命じられたイーオンは闇夜に紛れて潜入…って、おいおい闇夜に紛れない真っ白の全身タイツで現れたよ!めっちゃ目立ってるよ!見つけてって言ってるようなもんよ!この人大丈夫??
いちいちアクロバティックにバク転とかしながら潜入するイーオン。美しいけど、そのバク転いる?
洋服も建造物も全てが美しいが、物事は何でも「過ぎる」のは良くない。綺麗過ぎて塵ひとつ落ちてやしない。生活感がなさ過ぎる。
監督が日系という事で、畳や障子を取り入れた和風テイストの近未来世界はデザインとしては良い。それ以外にもイーオンが扱うガジェットや、足を手に改造手術した戦士カサンドラ等、悪くない部分もあるが映画の評価を底上げする程ではない。
因みにこのカサンドラ、イーオンが連れて行きたいと言うから2人で潜入したのに、途中で待機を命じられて、観客も忘れそうなぐらい放置プレイ。何で連れて行ったのかが謎。
アクションもカット割りが多く、実際に戦ってるリアリティが出ていないのも残念。
綺麗な建造物と美しいシャリーズ・セロンの全身タイツ姿を堪能するだけのPVと割り切れば良さそう。