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トリコロール/青の愛のKのレビュー・感想・評価

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)
5.0
喪失から逃げたり向き合ったりする物語って一番好きかもしれない。況んや謎に突然現代音楽が鳴り響きながらフェードアウトしてすぐまたインする奇妙な演出多用されたりなんかしたらそんなのは本当に口をあんぐり開いて没頭するしかなくなる。青色を映画にしたみたいな作品だと言いたいところだけどデレク・ジャーマンというヘンタ──テンサイのことを考えてそう評するのはやめておく。理解出来そうで出来ないギリギリの異形っぷりが気持ち良い。まるで意味が分からない映画に振り回され続けるのも楽しいけど、この一歩間違えば難解になってしまいそうな際どい感じも新鮮で面白い。そんなことを考えながらビノシュに見惚れていたらあっという間に終わっていた。
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