父母ともに癌

駅前旅館の父母ともに癌のレビュー・感想・評価

駅前旅館(1958年製作の映画)
3.8
コメディアンの演技力について考える。

森繁バンジュンフランキー堺のトリプル主演なのだけれど、森繁が軽妙な狂言回し、バンジュンは狂気的な嘘つきでボケ役、フランキー堺は大きな表情大きな演技で地味になりそうな雰囲気を一蹴する華。

3人の名コメディアンの三者三様の責任感が面白い。

僕はバンジュンで一番笑った。 美味しい役回りということもあるが、おかしなことは言わない、キャラクターを乗りこなしで間とテンポで笑いを生む。

森繁は色気がありすぎる。
ぞくぞくするくらあ軽妙で、心震えるのだけれど、笑えない。

バンジュンの田舎くさい濃口の笑いがよく効いていた。

ストーリーには意味はなかろうと思う。
それ自体は退屈だったし。
父母ともに癌

父母ともに癌