友に裏切られた上に様々な思惑が重なって謂れのない罪で投獄された男が
復讐のために地獄から這い上がる。
名優の揃った本作で繰り広げられるのは、聞いたことのあるようなそんなストーリー。
ナポレオンが戦に負けてエルバ島に流刑された王政復古の時代を舞台にしたクラシックな名作が元で、幾度となく映像化されている中の一つみたいですね。
物足りなさはちょびっとずつありつつもその時代ならではの展開と、随所から感じられた原作の秀逸さと期待感で個人的に結構楽しめた一本です！
嫉妬と保身で人を陥れる、なんなら殺す。
「なぜただの書記の息子ごときのお前が俺より幸せになる」
この手の言葉、めちゃくちゃ聞いたことあるなあ...笑
ガイピアースのこの嫉妬を抑えきれてない表情、そして手に入れてからのクズっぷり、見事すぎた。こいつまさか...うーわ！としっかり思わせる。
ジムカヴィーゼルは伯爵を名乗り始めてからなぜか勝手にブルースウェインに見えてしまった。それくらい男前でびっくりした。
でもベストキャラは間違いなくヤコボ。命を懸けて忠誠を誓い、それでいてまっとうな助言も忘れない名キャラ。復讐の業火を心に燃やしていながらも彼の命を救ったモンテクリストの最初の人徳が呼び寄せた幸運ですね。
あ、あと後のマンオブスティールが出てます。
いずれ味わえる原作への期待値も込めての評価になりました。
